JSCAとはJapan Structural Consultants Association(一般社団法人 日本建築構造技術者協会)の略称です。
JSCAは高度な構造技術を持った専門家集団です。
求められる性能を満たし、快適で、地球にやさしく、安全で長持ちする建物を提供しています。
そして、正会員である構造設計者を中心に、学術委員、賛助会員との連携や交流を深め、 構造技術の発展のための積極的な活動を展開しています。
JSCAの基本理念
骨が弱ければ、人間は立っている事もつらく感じます。それは建物も同じこと。
建物が長く建ち続けるには、普段は見えない部分の多い骨組み(構造)を正しく設計することが、とても大切になります。
私たちJSCAは、今年で20周年を迎える構造設計・監理のエキスパート集団。
例えば地震が多いなど、厳しい自然環境にさらされる日本の建物に、構造設計を通じて、より高度な「安全」を作り出していきます。
骨組みの設計において、さらに厳しい基準を満たした一級建築士は「構造設計一級建築士」と呼ばれるようになりました。
JSCAは、建物の安全を支える構造設計者を支援しています。
JSCAの会員数
現在、JSCAのメンバーは約4000名です。
JSCAの活動内容
建築構造士制度(Structural Engineer qualified by JSCA)
建築構造士制度は、建築構造設計および監理業務について高度な技量と資質を有する構造設計者に『建築構造士』の資格を付与し、高度化する社会の要請に対応しうる構造設計者の責務を明確にしようとするものです。JSCA独自の資格制度として、優れた建築構造の創造に寄与することを目的としています。
『構造設計規範』と『構造設計の基本』(Structural Design Principle & Policy)
『構造設計規範』は、構造設計者の基本的な業務姿勢を規定したものです。一方、と『構造設計の基本』には、その規範にのっとった設計実務上の基本事項が記述されています。設計行為の基本は、設計者が明確な判断基準に基づき自己の責任において決断することにあります。いずれも構造設計者の指針としてこの重い行為の手助けとなることが期待されます。
日米構造設計協議会(Japan-US Structural Design Workshop)
国際活動のひとつの成果がこの協議会です。1984年から2年毎にワークショップを開催して、日米両国間の構造設計に係わる問題を討議しています。この協議会をベースとして世界各国の構造設計家と交流し、連帯を深めるための努力をおこなっています。
JSCA賞(JSCA Prize)
建築が、その時代的・社会的役割を果たしていくためには、構造技術者が、その職能を十分に発揮することが不可欠です。
その重要な役割を顕在化し、次の世代を刺激し、活性化を図り、また構造技術者の活動を社会的に提示していくことを目的とし、創意工夫あふれた構造設計や優れた技術を開発した会員を表彰しています。
新しい技術、構造の面白さ・楽しさ・すばらしさを広め、優れた建物を世に出すことを意図しています。
見学会・懇親会
特殊構造物や海外建築物など、図面や写真からでは解りにくい現場技術の視察を目的とした見学会を行っています。
また、各種会員が集う懇親パーティを開催するなど、会員相互の交流を深めるための催しが豊富に企画されています。
JSCA東北支部について
JSCA 東北支部は、JSCAの七つの支部(北海道・東北・関東甲信越・中部・関西・中国・四国・九州)の一つであり、東北6県(青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島)の会員によって構成されています。現在約200名の会員が在籍してきます。